前回、カーシェアリングの会社が保有する車をシェアして利用する方法を紹介しました。

今回は、カーシェアリングの会社を通して、個人が所有する車を借りて利用する方法を紹介します。

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個人間のカーシェアリングサービスについて

個人間のカーシェアリングサービスでは個人が自分で所有している車を登録し、オーナーとして自分の都合のいい時間帯・期間に貸し出しすることができます。

借りたい利用者側は同じく希望する時間帯・期間を検索し、貸し出し側との条件が合えば利用することができる、車のマッチングサイトです。

 

個人間のカーシェアリングサービスのメリットとデメリット

個人間のカーシェアリングサービスのメリットとデメリット、レンタカーとの違いについてみていきましょう。

 

メリット

●レンタカーよりも安く借りられることが多い

例えば、個人間のカーシェアリングサービスを提供する「エニカ」では、トヨタのプリウスを借りたいとき、24時間5,000円~9,000円程度で借りることができます。

値段設定は年式が古いと安く、新しいものは高く設定されている傾向にあります。

レンタカーでも24時間1万円前後で借りることができ、年式も新しく洗車された車が借りられるでしょう。

しかし、エニカは、車の年式も状態も、利用者が選べるということが一番のメリットです。

「とにかく安い車がいい」という場合は、24時間3,000円といった破格の値段の車も見つけることができます。

オーナーの考え方で料金が決まるため、新車同様でもお手頃価格の車が見つけることができるのです。

 

●レンタカーでは借りられない車を利用することができる

レンタカーではある程度決まった車種しか借りることができません。

しかし、個人間のカーシェアリングサービスであれば、レンタカーでは借りられない車を利用することができます。

登録しているオーナーは車好きの方が多く、複数所有しているオーナーも多いので、普段乗ることができない様々な高級車に乗ることができるのです。

例えば、ポルシェ カイエンはオーナーによって1日7500円で借りられることもあります。

彼女との最初のデートで驚かせたい方や、非日常的なドライブをしてみたい方などには利用してみたいサービスなのではないでしょうか?

 

●希望の受取場所を交渉できる

レンタカーの受け取り場所は、レンタカーの営業所で行うのが一般的ですが、個人間であれば受け取り場所をお互いの同意する範囲で決められます。

利用者の自宅とオーナーが指定する受け渡し場所が近ければ、車を持っていない利用者もリピーターとして、自分の車のように何回も借りることができます。

また、外出先で駅から目的地への交通手段がないときに、レンタカーのように使うこともできます。

レンタカーに比べ、自由度が高いところが魅力です。

 

デメリット

デメリットとしてはトラブルの対応です。

いくつかのトラブルをみてまいりましょう。

 

●オーナーの遅刻

最も多いトラブルは「貸出時や返却時の遅刻」です。

こちらが時間通りに待ち合せても、オーナー側が遅刻してしまうケースがあります。

予約の時点でサイトのレビューページなどで、そのオーナーの車の利用者のレビューをチェックするなどで、ある程度対策できます。

車の受け渡しは対面で行うことになるので、借りる側も必ず遅れないように待ち合わせ場所に向かうことが求められます。

因みに遅刻に関する連絡等のトラブルはサービスを提供する会社側では全ての対応はできないため、ある程度は利用者・オーナーで解決する必要があります。

 

●交通事故

車の運転ですので、万が一の交通事故の可能性はつきものです。

例えば、エニカではカーシェアリング中に事故が起こってしまった場合、ドライバーは車を予約した時点で、東京海上日動火災保険株式会社が提供している「1日自動車保険(車両補償ありプラン)」に加入しています。

また、友人と借りた車で出かけるとき、エニカに登録している「利用者」だけが運転するのではなく、交代で運転するということも考えられます。

複数人で運転をする場合は料金を追加することによって「臨時被保険者」としてドライバーの登録が3人まで追加できます。

保険内容は「対人賠償責任保険」「対物賠償責任保険」が無制限、支払限度額300万円までの「借用自動車の復旧費用補償特約」、ロードサービスや交通事故現場のアシストの24時間365日対応などがついています。

 

個人所有の車をレンタルできるカーシェアリングの会社

個人所有の車をレンタルできるカーシェアリングは下記の3社で利用できます。

●dカーシェア

NTTドコモが2017年末にサービスを開始した、レンタカー、カーシェアリング、マイカーシェアの3つのプランに対応したサイトです。

マイカーシェアの料金授受は、レンタルによる貸し借りではなく、道路運送法の例外規定を利用した、個人所有車両の「共同使用契約」という契約にしています。

ドライバーは東京海上日動が提供する1日自動車保険に加入するのが必須となっています。

dカーシェア 公式サイト

 

●エニカ(Anyca)

株式会社DeNAが運営しているサイトです。

登録台数は全国的に年々増加しており、東京都内だと1430台以上が登録されています(2018年9月現在)。

レンタカー、カーシェアリング、マイカーシェアの3つのプランから選べるdカーシェアとは違い個人間のシェアリングのみとなります。

マイカーシェアはdカーシェアと同様に共同使用という契約になります。

個人間取引が前提となるため、法人としての利用はできません。

保険のシステムは明快で、ドライバーが東京日動火災の1日自動車保険(車両補償付)に加入する仕組みとなっています。

栃木県では9月現在で32台が登録されています。

エニカ(Anyca) 公式サイト

 

●カフォレ(CaFoRe)

株式会社WAKEが運営するサイトです。

登録台数は全国で1500台以上で、登録は無料です。

カフォレ(CaFoRe)の契約は、有償で車を貸し借りするのではなく、車自身は無料で貸し出して、出品者との独占的交渉権を行う対価としての価格が設定されています。

これはカーシェアが道路運送法の違反にあたる可能性があるための回避策としてこのような契約形態となります。

借り手(ドライバー)側の保険は月額制となっています。

登録されているオーナーは都内中心が多く、栃木県ではまだまだ少ない状況です。

カフォレ(CaFoRe) 公式サイト

 

まとめ

レンタカーよりも安く借りられたり、普段乗ることができない憧れの高級車に乗ることが出来たりとレンタカーにはない特徴があります。

ただし、レンタカーに比べると安心感という点では、少々不安な部分もありますので、時と場合によって使い分けていくとよいかもしれません。

レンタカーもカーシェアリングもどちらも利点はありますので、まずは両方利用してみて、自分に合ったカーライフを見つけていくとよいでしょう。

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